かんたん!の撃ち方 (アーチェリーの射法)
弓を撃つときの6つのポイント

 基本的に、弓を撃つ方法は、自分にシックリくる方法ならどんな形でも良いのと思うの
ですが、何度も繰り返し再現できないような方法では命中精度が安定しません。

 なお、この説明は右利きの射手用に書かれています。

もくじ:

1.弓を撃つときの姿勢
2.腕が弦にひっぱたかれないように撃つ
3.グリップを握り過ぎないように撃つ。
4.毎回同じように引く
5.引ききったときに毎回、弦が同じところに見えるように撃つ
6.無の境地にひたる。

弓を撃つときの姿勢

 左肩が的に向かうように立ちます。両足を、肩の幅と同じ程度に離し、右足と左足のつ
ま先に線を引いた延長線上に的の中心が来るように立ちます。(両つま先は、多少扇状に
開くと快適です。)

 次は、上体の姿勢を整えます。撃つときに動いて良い部分は、腕のみです。胴体をひ
ねったり、首を傾けたりしないように気をつけます。

 以下の説明どおりに出来るようになるまで、何度も繰り返し練習してみてください。:

1. 上の説明にあるとおりに、的に対して立ちます。

2. 身長測定をしてもらっているような感じの姿勢(後頭部、肩甲骨、尻、ふくらはぎ、か
かとが一直線になるようなすばらしい姿勢)で立ちます。要は、端から見て、綺麗な姿勢
だなと思わせるような姿勢で立つことです。

3.首を傾けず、頭を自然な感じで的に向けます。

4.他のところは動かさず、弓を持ち上げ、的のほうへ向けます。

5.右手を動かし、弦に手をかけます。このとき、胴体をひねらないのがポイントです。

6.右手のみを動かし、自分の顔のほうへ弦を引いていきます。このとき、顔のほうから
弦に近づけないのがポイントです。(顔を弦に近づけるのではなく、弦を顔に近づける)

 一番良いのは、上手い人の姿勢をそのままコピーすることです。しかしながら、自分で
自分の姿勢を見るのは不可能なので、鏡を使うと良いでしょう。もっといいのは、鏡を見
ながら、上手い人に教えてもらうことです。

腕が弦にひっぱたかれないように撃つ

 初心者はほとんど経験すると思いますが、銃の感覚で弓を持つと弦を放つときに、弦が
押し手の内側に当たって、無残なミミズ腫れになります。そうならないようにするには弓
をこぶしが時計回りに45°度傾くように握りかつ、左手のひじを時計回りに回転させ、
ひじが弦の通過するゾーンに重ならないようにします。
 また、ひじを時計回りに回転させた腕を触ってみるとブレたり曲がりにくくなるのがわ
かると思いますが、回転させることにより、弓を持つ腕を真っ直ぐにして命中精度を上げ
る効果もあり、一石二鳥です。弓を撃ったことのない方は不自然でやりにくい握り方と感
じるかもしれませんが、そうしないと、撃つたびに痛い目に遭う上に当たらないので、や
りにくい握り方でも、慣れるしかありません。(やってるうちに慣れます。)また、厚着
をしていても、弦が服と干渉して全く当たりません。

グリップを握り過ぎないように撃つ。

 グリップはほとんど握らず、反動を逃がしたほうが、良く当たります。しかしながら、
まったく握らない様に努めて、硬くなりすぎるのもよくないので、グリップは、親指と人
差し指で自然に軽く包む感じにします。

毎回同じように引く

 (*なお、”アンカーポイント”とは、弓を引ききったときに、引き手が最後に到達する
場所のことです。命中精度を安定させたい場合は、弓を毎回同じように、同じ場所まで引
くしかありません。毎回、特にアンカーポイントを定めず、適当に引くと、毎回引き幅が
異なったりするので、命中精度が悪くなります。
 それが起こらないようにする一番簡単な方法は、引ききったときに、毎回、弓を引く手
の人差し指がアゴのとがった部分の中央に重なるように引くことに加えて、弦が、鼻の先
に触れるように引くことです。(親指は、下に引っ込めて、アンカーポイントとしては使
いません。)アゴに加えて、鼻の先もアンカーポイントにすることにより、無意識のうち
にあごを突き出してしまうことを防ぎます。

 ちなみにアゴでなく、頬をアンカーポイントをしている人でも非常に上手い人などがい
るので、毎回同じところまで引ければ、必ずしもアゴをアンカーポイントにしなければな
らないというわけではありません。ですので、ここに書いてあるアンカーポイントが合わ
ない場合などは自分にあった、独自のアンカーポイントを探してみるのもいいと思いま
す。

引ききったときに毎回、弦が同じところに見えるように撃つ

 エアガンなどでも良いので、銃の形をしたもので試してみるとすぐわかると思います
が、銃で少し離れた的を撃つ場合、フロントサイトとリアサイトが一直線に重なっていな
いときのほうが、多少の腕のブレによるものよりも大きく外れるのに気づくと思います。

 まったく弓を撃ったことのない方には意外かもしれませんが、弓も(少なくとも西洋弓
術の場合は)弦をリアサイト代わりに使って銃のように狙いますので、引ききったとき
に、銃で言うとリアサイトに該当する弦が常に毎回同位置に見えることが重要です。リ
カーブボウの場合ですと、その位置は弓の中央です。
 しかしながら、アンカーポイントの位置や体型などによって弦の見える位置は人それぞ
れ異なるので、弦が中央に弦が見えるということが重要なのではなく、肝心なのは、引き
きったときに、弦が常に毎回同じ位置に見える様にすることです。もちろん、さらに肝心
なのは、弦が毎回同じ位置にあるかを確認するということではなく、前述した”アンカー
ポイント”が出来ているか否かということです。

 ちなみに、初心者にも分かり易くにするため、いままで ”弦を照準として使う” と説明
してきましたが、毎回キッチリとアンカーポイントがズレない様に撃てれば、理論上は弦
の位置を確認する必要すらありません。反対に、弦が同じ位置に見えていても、アンカー
ポイントがズレていればあたりません。

 例えば、弓道などのモンゴル/アジア式射法では弦を耳の後ろまで引くため(見えなく
なるくらい後ろまで引くため)弦を照準として使えず、アンカーポイント(姿勢や型)だ
けで狙っているのですが、アーチェリーも、それと同様、アンカーポイントさえしっかり
していれば、弦を照準として使わなくても、しっかり当たります。ですので、”アンカー
ポイント”のほうが、小手先の照準などより、はるかに重要であり、本当にうまくなりた
ければ、照準でうまく狙えるようになることよりも、アンカーポイントや姿勢の練習に精
を出したほうが良いということです。
 しかしながら、現実的にはアンカーポイントだけで狙える域に達するのはなかなか大変
なので、特に初心者の方は、アンカーポイントのズレを見つけるという補助的な意味で、
毎回必ず弦の位置を確認するようにしてください。

無の境地にひたる

 当てることに気を取られ過ぎたり、考えすぎて撃つと当たらない場合が多いので、仏陀
のように無の境地に浸って撃ちましょう。
説明画像|かんたん!弓の撃ち方 (アーチェリーの射法)
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